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フースホフト2勝目!コンタドール動く【ツール・ド・フランス 2011 第16ステージ】 [ロードレース]

Sanit-Paul-Trois-Chateaux サン・ポール・トロワ・シャトー
から
Gap ギャップ
までの162.5Km

選手たちは待望(熱望?)の休息日で十分休めただろうか。
今日からシャンゼリゼまでは、またハードな日々の連続だ。
それほど厳しいステージではないが、
スプリンター向けの平坦路ではない。
逃げ向きのコースだ。

かえって、そのことも影響したか、
なかなか逃げが決まらない。
100Kmを過ぎて、ようやく逃げが決まったが、
2度目のステージ優勝を狙うフースホフトや、
ボアソン・ハーゲン、トニー・マルティン、
逃げ常連のロワなどが入っている。

51 Thor Hushovd トル・フースホフト(ガーミン・サーヴェロ)
114 Edvald Boasson Hagen エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(チームスカイ)
138 Jeremy Roy ジェレミー・ロワ(FDJ)
206 Marco Marcato マルコ・マルカート(ヴァカンソレイユ)
55 Ryder Hesjedal ライダー・ヘシェダル(ガーミン・サーヴェロ)
125 Dries Devenyns ドリス・デーヴェニィンス(クイックステップ)
195 Mikhail Ignatiev ミハイル・イグナチェフ(カチューシャ)
175 Tony Martin トニー・マルティン(HTC・ハイロード)
24 Alan Perez Lezaun アラン・ペレス(エウスカルテル)
64 Andry Grivko アンドレー・グリブコ(アスタナ)

3人が追走していたが、
残り24Km付近で吸収。


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ヴォクレール人気は、期待とともに、ますます高まっている。
(写真:Yahoo!Sports 写真ギャラリーから)

残り16Km、タイム差5'56"
フースホフトがヘシェダルを行かせた。
先行していたイグナチェフとの2人が前を行くことになった。

メイン集団で、コンタドールがアタック。
少しあせりがあるか。
カンチェッラーラがエヴァンス、アンディ・シュレクを引く形で、追い付く。
サミュエル・サンチェス、次いでアンディがアタック
残りの選手が追い付き、ひとまず落ち着く。

*****************
この間に、先頭では
ヘシェダルがイグナチェフを置き去り、単独トップ。
*****************

ルーのアタックに続き、
コンタドールが再アタック
ヴォクレールが付き、アンディも追う。

コンタドールがスピードを上げる。
ヴォクレール、アンディが遅れる。

エヴァンス、サミュエル・サンチェスは付いて行ける。
3人が先行。

*****************
先頭は、ボアソン・ハーゲンとフースホフトが追い付き、
3人での下りとなった。
*****************

コンタドールグループとメイン集団も下りに入る。

*****************
残り1Km
ヘシェダルが少し踏む。
ボアソン・ハーゲンが一瞬気を抜いたすきにフースホフトが行く。
フースホフトが勝利。
*****************

下りでは
エヴァンスがコンタドール、サンチェスを離している。
少し平坦になってからもどんどん離す。
後方では、アンディが千切れている。

エヴァンスがコンタドールらを3秒離してゴール。
コンタドールのアタックは
結果として、エヴァンスを助けることになった。
3秒ではあるが、コンタドールに差を付けたことは大きい。

メイン集団は、コンタドールからさらに18秒後、
アンディ・シュレクは、さらに48秒遅れてのゴールとなった。

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フースホフトのゴール。ボアソン・ハーゲンは貫禄負けみたいなものか。
(写真:Yahoo!Sports 写真ギャラリーから)

【ステージ結果】
1.Thor Hushovd トル・フースホフト(ガーミン・サーヴェロ) 3h 31'38"
2.Edvald Boasson Hagen エドヴァルド・ボアッソン・ハーゲン(チームスカイ) +00'00"
3.Ryder Hesjedal ライダー・ヘシェダル(ガーミン・サーヴェロ) +00'02"
4.Tony Martin トニー・マルティン(HTC・ハイロード) +00'38"
5.Mikhail Ignatiev ミハイル・イグナチェフ(カチューシャ) +00'52"
6.Alan Perez Lezaun アラン・ペレス(エウスカルテル) +01'25"
7.Jeremy Roy ジェレミー・ロワ(FDJ) +01'25"
8.Marco Marcato マルコ・マルカート(ヴァカンソレイユ) +01'55"
9.Dries Devenyns ドリス・デーヴェニィンス(クイックステップ) +01'55"
10.Andry Grivko アンドレー・グリブコ(アスタナ) +01'58"

総合上位では、
エヴァンスが2位に上がり、
メイン集団から遅れたバッソが7位に下げた。
アンディ・シュレクは順位こそ変わらないものの、
コンタドールとのタイム差は39秒に縮まった。

【総合順位】
1.Tomas Voeckler トマ・ヴォクレール(ユーロップカー) 69h 00'56"
2.Cadel Evans カデル・エヴァンス(BMCレーシング) +01'45"
3.Frank Schleck フランク・シュレク(レオパード・トレック) +01'49"
4.Andy Shleck アンディ・シュレク(レオパード・トレック) +03'03"
5.Samuel Sanchez サミュエル・サンチェス(エウスカルテル) +03'26"
6.Alberto Contador アルベルト・コンタドール(サクソバンク・サンガード) +03'42"
7.Ivan Basso イヴァン・バッソ(リクィガス・キャノンデール) +03'49"
8.Damiano Cunego ダミアーノ・クネゴ(ランプレ) +04'01"
9.Tom Danielson トム・ダニエルソン(ガーミン・サーヴェロ) +06'04"
10.Rigoberto Uran リゴベルト・ウラン(チームスカイ) +07'55"

ステージ途中までは、
逃げがそのまま決まり、
メイン集団はまとまっておとなしくゴール。
総合順位に変化はない。
という展開かと思われた。
予想もできたが、コンタドールの揺さぶりが
ステージ全体の結果を左右したと言えるだろう。
伏線は、BMCの引きだった。

大きく遅れることのない限り、カデル・エヴァンスがかなり優位な状況となっている。
だが、コンタドールが回復して来たとすると、やはりまだ優勝候補ではあるだろう。
まだまだ100%のようには見えないが。
シュレク兄弟は、今日の遅れを見ても、
まだもうひとつ不足ということだろうか。

***********************************
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このステージで通過したマンス峠。
2003年ツール第16ステージでの、この峠の下り、
ホセバ・ベローキが落車、
これを避けて、ランス・アームストロングはコースから外れ、
1段、50m下の道路まで草むらを横切った。
写真は、そのときの出来事を記録する標識で、アマチュアサイクリストが立てたという。
ちなみに、ホセバ・ベローキは、この事故から復活を遂げたが、
事故前の輝きを取り戻すことはなかった。
それでも、記憶に残る名選手だったことは疑う余地がない。
(写真:Yahoo!Sports 写真ギャラリーから)

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