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遮るものさえなければカヴェンディッシュで決まり!【ツール・ド・フランス 2011 第5ステージ】 [ロードレース]

通常の「逃げ」対「プロトン」の様相。
天気も晴れ。
しかし、どこかぴりぴりして荒れている。
風はかなりあるようだが...。

Carhaix カレから
Cap Frehel カプ・フレエル(フレエル岬)までの164.5Km

落車が頻発する。

まず、ウィギンス、シャヴァネルが巻き込まれる。
シャヴァネルは手首が痛そうだ。

メイン集団がスプリントポイントを過ぎたところで
ヘーシンク、ブライコヴィッチを含む落車。
ブライコヴィッチは脳震盪でも起こしたようでしばらく動かない。
起き上がったが、そのままリタイヤだ。

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倒れたブライコヴィッチ、後方はヘーシンク。
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ブライコヴィッチの右目の上が切れている。
(写真:Yahoo!Sports 写真ギャラリーから)

映像が切り替わると、今度はコンタドールが落車に巻き込まれたらしい。
ジャージの背中も切れている。
コンタドールは、自転車を側道に放り投げた。
しかし、走り出した後は、
大丈夫だというつもりか、
親指を立ててカメラに見せている。


さらに
ニキ・セレンセンは珍しい事故に巻き込まれた。
落車、というより、バイクに取り残されたという状況だ。
地面に落ちて、側道で立ち上がったセレンセンの周囲に自転車は見当たらない。

横を走っていたカメラバイクが自転車のハンドルを引っ掛け、
セレンセンを落としたようだ。
カメラバイクは、そのまま自転車を引いて行ってしまった。
セレンセンは、唖然とするばかりだ。

ブライコヴィッチを失ったレディオシャックは、
クリス・ホーナーが遅れ、チームメイトが引いている。
これとは別に、ポポヴィッチが落車で怪我をしたか、
治療を繰り返しているようだ。

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放り出され倒れているポポヴィッチ
(写真:Yahoo!Sports 写真ギャラリーから)

ユーロップカーのケルヌがリタイヤした。
ここのところ好調だったが、
ツールに入ってからは今ひとつだった。
(腱鞘炎だったらしい)

残り65Km付近、
ようやくレースが落ち着いたように見える。
コンタドールも既に集団前方に戻っている。

ガドレーがパンクしたが、問題はなさそうだ。

そうそう、逃げている選手は、次の4人だ。
85 ホセイバン・グティエレス(モビスター)
158 トリスタン・ヴァランタン(コフィディス)
189 セバスティアン・テュルゴー(ユーロップカー)
213 アントニー・ドゥラプラス(ソール・ソジャサン)

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逃げている4人
(写真:Yahoo!Sports 写真ギャラリーから)

残り60Kmを切り、タイム差1'30"ほど、
ここで、また落車発生だ。
横道に飛ばされた選手もいるが、
(チャリンギだ)
道路中央で倒れているのは
トム・ボーネンだ。
ステーグマンも巻き込まれている。
ボーネンはなかなか立ち上がれない。
ヘルメットを放り出す。

なんとかボーネンが走り出した。
痛みを堪えている。
ハンドルを持つのは無理か。
当然、スピードも上がらない。

残り45Kmで、逃げは吸収。

ボーネンは、集団から6'30"ほど遅れている。
残りは、37Kmだ。
チームメイトのエンヘルスが引きに下がって来た。

今度は、ディグレゴリオがパンク。
一方、ガドレーがパンクで遅れたまま、戻れない。

チャリンギがパンクだ。
ジュリアン・ディーンも少し前にいる。
同じくマシントラブルか。

残り32Km
ジェレミー・ロワ、トマ・ヴォクレールがアタック。

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ロワを見るヴォクレールの目はきつい
(写真:Yahoo!Sports 写真ギャラリーから)

残り23Km
ボーネンは集団から8分遅れだ。
残り21Km
ガドレーが何とか集団に戻った。

また落車発生だ。
エウスカルテルの選手が一人、完全に倒れている。
チームメイトが一人付いていたが、
スタッフが来たので、先に進む。

メイン集団では、
中切れがあったらしい。
後方に、ガドレー、レディオシャックの選手たちがいる。

残り10Km
逃げの2人と集団は26"、
ボーネンは、8分半以上遅れた。

残り6Km、タイム差15"
ロワが切れ、ヴォクレールが行く。
しかし、残り1.7Kmでヴォクレールも吸収。

残りわずか、
ボアソン・ハーゲンにフェイユーが付く。
今日は勝てるのか?
フースホフトが来た。
ジルベールが来る。
このまま行けるか。
なんと、右から、カヴェンディッシュが来た。
前が空いている。遮る者はいない。脚力だけの勝負になる。
ジルベールを抜き、手を上げる。
ロハスが悔しがり、ハンドルを叩く。
カヴェンディッシュの優勝だ。

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踏み切って吠えるカヴェンディッシュ。向かって右はジルベール、左(緑のジャージ)はロハス。
(写真:Yahoo!Sports 写真ギャラリーから)

【ステージ結果】
1.Mark Cavendish マーク・カヴェンディッシュ(HTCハイロード) 3h 38'32"
2.Phllippe Gilvert フィリップ・ジルベール(オメガファーマ・ロット) +00'00"
3.Jose Joaquin Rojas ホセ・ホアキン・ロハス(モヴィスター) +00'00"
4.Tony Gallopin トニー・ギャロパン(コフィディス) +00'00"
5.Geraint Thomas ゲラン・トーマス(チームスカイ) +00'00"
6.Andre Greipel アンドレ・グライペル(オメガファーマ・ロット) +00'00"
7.Sebastien Hinault セバスティアン・イノー(アージェードゥーゼル) +00'00"
8.William Bonnet ウイリアム・ボネ(FDJ) +00'00"
9.Daniel Oss ダニエル・オス(リクィガス・キャノンデール) +00'00"
10.Thor Hushovd トル・フースホフト(ガーミン・サーヴェロ) +00'00"

トム・ボーネンが13分遅れでようやくゴール。
頑張った。
しかし、規定のタイムを越えている。
ボーネンのツールは終わりか。
あるいは、情状酌量があるのか。

【総合順位】
1.Thor Hushovd トル・フースホフト(ガーミン・サーヴェロ) 17h 36'57"
2.Cadel Evans カデル・エヴァンス(BMCレーシング) +00'01"
3.Frank Schleck フランク・シュレク(レオパード・トレック) +00'04"
4.David Millar デビット・ミラー(ガーミン・サーヴェロ) +00'08"
5.Andreas Kloden アンドレアス・クレーデン(レディオシャック) +00'10"
6.Bradley Wiggins ブラッドリー・ウィギンス(チームスカイ) +00'10"
7.Geraint Thomas ゲラン・トーマス(チームスカイ) +00'12"
8.Edvald Boasson Hagen エドヴァルト・ボアソンハーゲン(チームスカイ) +00'12"
9.Jakob Fuglsang ヤコブ・フグルサング(レオパード・トレック) +00'12"
10.Andy Shleck アンディ・シュレク(レオパード・トレック) +00'12"

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リタイヤしたブライコヴィッチのTwit(janibrajkovic)
 Not the best day 4 me.
 We think I can do rollers in a week.
 Preparing suitcase 4 the Vuelta.
 大丈夫そうだ。
 もう気持ちはブエルタに向かっている様子。

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RIP Carly Hibberd
このような言い方はしたくないが、今年は自転車選手にとって、大変な厄年だ。
今度は、オーストラリアの女性サイクリスト、カーリー・ヒバード(26歳)が
イタリア北部でのトレーニング中、車にはねられ、亡くなった。
冥福を祈る。
もうこのような事故がありませんように。

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