SSブログ

サガンのこと(執筆途中) [ロードレース]

今年は、ツール・オブ・カリフォルニアから、ペーター・サガンの勝利を見て来た。
ジロと重なっていたため、最初は見る気がなかったが、
サガンの連勝に目を離せず、記事まで書いてしまった。

それから、何回タイトルに「サガン」と書いたことか。
1990/1/26生まれの22歳としては、考えられない勝利数だ。
また、勝ち方が違う。

彼は、ピュア・スプリンターではないが、
ピュア・スプリンター以上のスプリントを見せる。
堂々と戦って圧勝というケースがほとんどだ。

今ツール初勝利はカンチェッラーラを利用したように見えた。
ツール2012 第1ステージ
これは1対1だったため、ずるいように見えたが、
集団スプリントで後方につき風を避けるのは、ごく普通のことだ。

少し前から気にかかっていたが
今ツール第5ステージでかなり確信した。
彼は、すべてのレースを勝とうとはしていない。
もちろん、競技者として、すべての機会で勝利に向かってベストを尽くすのは当然だ。
また2位では、いやだ、というのも当然だと思う。

勝利していないステージで
サガンは全力を出していないように見える。
カヴェンディッシュが勝利したステージも
もっと踏めるはずだったのに、踏んでいない。
単に付いていっただけだ。

誰でもそうなのかも知れないが、
彼は特に、「優勝」するために力を使う。
優勝できないかも知れない場合には
じっと見ている、付いているだけだ。

そして可能性を確信したとき、持つ力を爆発させる。
昨ステージは、特に爆発させたため
よく言われるアドレナリンが最大に出たのだろう。
ゴール後は血管が切れないかと思うほど吠え続けた。

実は、この文章は第5ステージ後、書き始めたものを
非公開のままにしてあったものだ。
第6ステージを見て、なおさら上のように感じた。
(正直な話、このステージではサガン優勝を予感していた。
グライペルは2位、カヴェンディッシュは勝てないだろうと...。
前日のサガンの様子から、そう考えたのだ。
たまたまクラッシュが発生したが、そうでなくてもという気がしていた。)

なんだ、優れた選手なら皆同じようにやっているよ。
と言われるかも知れないが、
サガンのメリハリ、機を見る力、判断力は格別のものだと思う。

若いだけに、勝てない勝負で力を見せるのは格好悪い、
と思っているだけだという可能性もないが、
それでも天分というものはあるものだと感じさせる。

こんな風に取り上げたくなった選手は、久々だ。

どこまで、サガンは勝ち続けるのだろうか。


余談だが、
ボアッソン・ハーゲンの力と、感の良さにも目を惹かれている。
カヴェンディッシュとウィギンスがいるので、思うようには活躍できないが、
今の働きでも選手としては十分、十二分だ。

それから、ティージェイ・ヴァン・ガードレン、
中堅どころに向かってしまっている様子が少々残念だ。
小さくまとまっては欲しくない。

ツールには出ていないが、テイラー・フィニーにも注目していた。
しかし、残念ながら、フィニーは色気の方に走ってしまっている。
いつかは帰って来ると期待したい...。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。