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今ツール最終山岳ステージは、バルベルデが久々の優勝【ツール・ド・フランス 2012年 第17ステージ】 [ロードレース]

Bagnères-de-Luchon バニェール・ド・リュション から Peyragudes ペラギュード までの143.5Km
山岳ステージ/ピレネー

Col de Menté コル・ド・マンテ (1349m、1級)
Col des Ares コル・デザレス (797m、2級)
Côte de Burs コテ・ド・ブルス (3級)
スプリントポイント
補給ポイント
Port de Bales ポール・ド・バレス (1755m、超級)
Col de Peyragudes コル・ド・ペラギュード (1級)
ゴール

前半にある1、2、3級と整列したように低くなって行く山は、
まるで小手調べか、準備運動のようなもの。
スプリントポイント、補給ポイントを通過すると後半に突入、
既に超級ポール・ド・バレへの上りが始まっている。
これを下り、1級山岳を経て頂上ゴールへ。

tour2012_stage17_peyragudes_3-p.jpg
(写真:冬のゴール地、Peyragudes 公式サイト ステージページより)

レース実スタートは
13:00 (日本時間 20:00)
オーナーが横のバイクとしばし話し込み、
実スタートは数分遅れた。
例によって、アタックの小競り合いが続くが、
アルゴス・シマノのティンマー、アルバジーニらが逃げるが
それぞれ単独となってしまい、諦める。
逃げの成り立たないまま、マンテの上りに入った。

上りの中で、ヴォクレールらを含む20人ほどの先行グループが形成された。
まだわずかな距離差だ。
残り118.9Km、タイム差0'15"
タイム差もなく、先行グループからは、一人また一人と脱落。
残り117Km 先行グループは吸収された。

頂上が近づき、
ヴォクレール、ピエール・ローランらとケシアコフとの争いになった。
ヴォクレールがトップ通過し、ケシアコフは2位、さらに2ポイントの差が開いた。

山岳ポイント(コル・ド・マンテ)
1. Voeckler (EUC) 10pts
2.Kessiakoff (AST) 8pts
3. Rolland (EUC) 6pts - at 18"
4. Valverde (MOV) 4pts - at 22"
5. Casar (FDJ) 2pts - at 30"
6. Boasson Hagen (SKY) 1pt

残り距離106.3Km
マンテの下りもそろそろ終わる。
ヴォクレール、ケシアコフに加え、計8人が
集団から24秒先行している。

残り距離92.6Km、タイム差1'41"
現在、先行は7人、追走が55"差で11人。
2級山岳の上りに入っている。

先行
35 Egoi Martinez (EUS)
163 Alberto Rui Costa (MOV)
161 Alejandro Valverde (MOV)
141 Sandy Casar (FDJ)
21 Thomas Voeckler (EUC)
71 Jean-Christophe Peraud (ALM)
187 Fredrik Kessiakoff (AST)

追走
Azanza (EUS), Izaguirre (EUS), Stortoni (LAM), Kadri (ALM),
Hoogerland (VCD), Ten Dam (RAB), Chris Sorensen (STB),
Vinokourov (AST), Leipehimer (OPQ), Weening (OGE),Plaza (MOV)

当初、ケシアコフが後ろからヴォクレールを伺っていた。
ケシアコフが交代に加わっていないのを見て、
ヴォクレールがケシアコフの後方に下がる。

さらに、ケシアコフが右肩越しに後ろを覗うと、
ヴォクレールは右に位置を変え、
ケシアコフが左肩越しに覗うと
ヴォクレールは左に位置を変える。
そのうちにケシアコフはヴォクレールの姿を確認できなくなった。

2級の頂上が近づくと、
ケシアコフの隙を突いて
ヴォクレールがアタック、
油断していたケシアコフは腰を上げてから
踏み込むまでに時間差が生じてしまった。
ここで勝負あり、ヴォクレールがトップ通過。

1. Voeckler (EUS) 5pts
2. Kessiakoff (AST) 3pts
3. Casar (FDJ) 2pts
4. Martinez (EUS) 1pt

残り距離75.5Km、タイム差2'33"
先行、追走は合体して、17人となった。
次の3級は山岳とは言え、凸凹の少し大きいコブに過ぎない。
その先にスプリントポイント、補給ポイントが続いている。

ヴォクレールは傍観していたが、
ケシアコフが取りに行くと見えた途端、追走を始める。
最後は余裕でヴォクレールがトップ通過。
ケシアコフは2位通過。やはり、疲れている。

中間スプリントポイントは
先行グループで取り尽くされ、
メイン集団には残っていない。
しかし、リクィガスが引き速度を上げている。

残り55Km、タイム差2'36"
先頭に続き、プロトンも補給ゾーンに入った。
カヴェンディッシュ落車。

先行から、プラザ、アザンザ、インサウスティ、カドリが出る。
その後、プラザ、アザンザが落ち、カドリ、インサウスティの2人がトップ。

残り41.5Km、タイム差2'13"
追走はモヴィスター、プロトンはリクィガスが引いている。

残り39.9Km、タイム差2'03"
先頭に、マルティネス、ルイ・コスタ、バルベルデ、ライプハイマーが加わり、6人に。
追走は7人。
先頭から、ルイ・コスタがアタック。

残り35.9Km、タイム差1'55"
頂上まで残り5Kmを切った。
メイン集団を引いているリクィガスは、
既にニバリ、バッソを入れて3人になっている。
しかし、先行との差も縮まって来た。

バルベルデが上げて、ルイ・コスタに追いついた。
さらにバルベルデが先に行く。

後方で、ケシアコフ、ヴォクレールが山頂目指しアタック。
まだバルベルデまでは1'23"あるが、頑張っている。
さらに後方では、ヴィノクロフがプロトンにつかまった。
続いて、サンディ・カザールが吸収。

ポール・ド・バレス山頂は、
バルベルデがトップ通過、
ケシアコフの様子を窺っていたヴォクレールが先にアタック、
道が狭く、両側に観客が多くいるため、抜き返すのは困難。
ヴォクレールは、こんなところも見ていたのだろう。そのまま先行。
健闘したにもかかわらず、またしても、ケシアコフは後塵を拝した。

1. Valverde (MOV) 25pts
2. Martinez (EUS) 20pts - at 35"
3. Costa (MOV) 16pts
4. Kadri (ALM) 14pts - at 1'37"
5. Leipheimer (OPQ) 12pts
6. Voeckler (EUC) 10pts - at 2'00"
7. Kessiakoff (AST) 8pts
8. Izaguirre (EUS) 6pts - at 2'12"
9. Van den Broeck (LTB) 4pts - at 2'30"
10. Nerz (LIQ) 2pts

残り15.3Km、タイム差2'30"
バルベルデの追走は、
エゴイ・マルティネスとルイ・コスタ。
しかし、ルイ・コスタはコースアウト。
少々タイムを失ってしまったが、再スタート。

その他の選手はプロトンに吸収。
ルイ・コスタ、エゴイ・マルティネスと順に吸収。
ヴォクレールは集団から遅れ、
クリス・セレンセンの落車傷を見ながら走っている。
セレンセンは、走りながら、指を縫ったそうだ。
ハンドルにもかなりの血がにじむが、
セレンセンらしく、身体を揺らしながら走っている。

先行は、バルベルデ一人になった。
メイン集団は、24人になっている。
タイム差は2'26"
このところのバルベルデには珍しく、力が残っている。

メイン集団は、
Evans, Van Garderen, Horner, Kloden, Kern, Rolland,
Basso, Nibali, Martin, Roche, Wiggins, Froome, Porte,
Van den Broeck, Menchov, Pinot

エヴァンスが遅れる。

ピノーがメイン集団からアタック。
しばらく先行するが、吸収。
メイン集団は、現在8人。
バルベルデは既に下り、ゴールへの上りに入った。

残り2.8Km、タイム差57"
ホーナーが遅れた。
ティージェイ、ニバリが遅れた。
ティージェイは少し持ち直す。ピノーには負けられない。

残り1.9Km、タイム差40”
フルームが先行してしまい、ウィギンスと離れかける。
また行ってしまうのか?
いや踏みとどまった。ウィギンスに合わせる。
ティージェイはかなり遅れた。苦しい。

残り1.4Km、タイム差33”
残り1Km、タイム差28”
フルーム、ウィギンスにティボー・ピノーが追いついた。
ティージェイは新人賞のタイムを詰められそうだ。

バルベルデは苦しいが、なんとか幅広い部分に出る。
ここから平坦に近い。
ウィギンスは少しペースを緩めている。
ニバリも遅れている。一番タイムの近いのはフルーム。
前に追いつく気はないようだ。

もうゴールが見えた。
大丈夫だ。バルベルデに笑みが見える。
バルベルデ優勝。
バルベルデは敢闘賞も受賞。
このところ振るわなかったが、
彼は敢闘賞という選手ではなかったはず。
だが、久々の勝利、おめでとう。

フルーム、ウィギンスもゴール。
ウィギンスにも、笑みが見える。

tour2012_stage17_DIR_IMG.jpg
(写真:バルベルデ、3年ぶりの勝利 公式サイト ステージページより)

1. Aljeandro Valverde アレハンドロ・バルベルデ (MOV)     4h12'11"
2. Christopher Froome クリス・フルーム (SKY)             +19"
3. Bradley Wiggins ブラッドリー・ウィギンス (SKY)
4. Thibaut Pinot ティボー・ピノー (FDJ)                  +22"
5. Pierre Rolland ピエール・ローラン (EUC)               +26"
6. Jurgen van den Broeck ユルゲン・ヴァンデンブロック (LTB)
7. Vincenzo Nibali ヴィンチェンツォ・ニバリ (LIQ)            +37"
8. Tejay van Garderen ティージェイ・ヴァン・ガードレン (BMC)    +54"
9. Chris Horner クリス・ホーナー (RNT)                +1'02"
10. Daniel Martin ダニエル・マーティン (GRS)            +1'11"

総合4位までは変わらず。

ニバリは結局タイム差を詰めることが出来なかった。
むしろ、わずかだがタイムを失ってしまった。
こうなると、リクィガスの引きは、SKYを助けただけということになる。

カデル・エヴァンスは、+2'10の18位
他の選手もタイムを失ったため、6位に上ったが、
ウィギンスからはほぼ10分差となってしまった。

【総合順位】
1.Bradley Wiggins ブラッドリー・ウィギンス (SKY)       78h28'02"
2.Christopher Froome クリス・フルーム (SKY)           +2'05"
3.Vincenzo Nibali ヴィンツェンツォ・ニバリ (LIQ)          +2'41"
4.Jurgen Van Den Broeck ユルゲン・ヴァンデンブロック (LTB)  +5'53"
5.Tejay Van Garderen ティージェイ・ヴァン・ガードレン (BMC)  +8'30"
6.Cadel Evans カデル・エヴァンス (BMC)              +9'57"
7.Himar Zubeldia アイマル・スベルディア (RNT)         +10'11"
8.Pierre Rolland ピエール・ローラン (EUC)            +10'17"
9.Janez Brajkovic ヤネス・ブライコヴィッチ (AST)         +11'00"
10.Thibaut Pinot ティボー・ピノー (FDJ)              +11'46"

新城幸也は、+16'06"でゴール、ステージ78位
総合では、+2h18'29"の83位
今日はレース開始直後、
ブリース・フェイユーに、尻をぽんっと叩かれて冗談を言われていたようだ。
ヴォクレールにはやられた。今日は、お前と競争だ、
などと言われていたのだろうか。

tour2012_stage17_620402704.jpg
(写真:バルベルデは、こんなに喜んでいた...本当にうれしかったんだ。 Movistar Team のtwitpicより)

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